みなさんは、6月4日〜10日が「歯と口の健康週間」だという事はご存知でしょうか?
もともと、6月4日が、6(む)4(し)と読めることから「虫歯予防デー」としたのが始まりだそうです。
そんな、スペシャルウィークに「歯と口の健康」に関するおススメの本を2冊ご紹介したいと思います!
1冊目は、
・『お口の育て方』 竹内 敬輔 著(光文社)
現役の歯科医でもある著者の竹内さんが、延べ5000人近くにのぼる小児歯科診療の経験をもとに、キレイな歯並び、良いかみ合わせ、そして美しい口元をつくるためにも幼児期の歯科治療・矯正がとても大事だということを伝えてくれる、新しい絵本スタイルの書籍です。小さなお子様がいらっしゃるお母さん・お父さんには是非読んで頂きたい1冊です。
2冊目は、
・『100歳まで自分の歯を残す4つの方法』 齋藤 博 著 / 木野 孔司 監修(講談社)
人生100年時代や健康寿命が重要な現代において、「食べ物を美味しく食べる」ためにも、やはり歯の口の健康は最重要課題と言えます。先月のコラム「北欧諸国で虫歯が少ないワケとは?」でも触れましたが、日本人は特に高齢者の残存歯数が少ない傾向がありますので、ご年配の方には参考になる内容も多いかと思います。
この本の中で面白いと思ったのは、上下の歯が無意識のうちに接触することで身体に様々な不調が出る「TCH(Tooth Contacting Habitの略称)」=「上下歯列接触癖」についての見解です。通常、人は安静時には上下の歯が離れているものです。発音、咀嚼(そしゃく=食べものを咬み砕くこと)、嚥下(えんげ=食べ物などを飲み込むこと)などによる正常な上下の歯の接触時間は1日の内およそ約20分程度と言われており、そのタイミング以外に、無意識で上下の歯を接触させてしまっていることで、微量ながらも歯や口腔内の筋肉に負担が生じ、その負担が積もり積もって身体の不調をきたす事につながっているというものです。
また、この本の挿絵を描いているイラストレーター:ヨシタケシンスケさんが作成した「歯を離せシール」も付録(電子版には付録なし)でついていますので、この本をきっかけに、無意識の内に接触させてしまっている上下の歯を、まずは意識的に離した状態を保つようにする事も心掛けてみてはいかがでしょうか?
6月4日〜10日は、歯や口の中の健康を見直す為に制定された一週間という事ですが、たつやデンタルクリニックでは、1年を通して患者さまの「歯と口の健康」を守っていきますので、是非 お気軽にご相談ご来院くださいませ。