こんにちは、たつやデンタルクリニックです。
季節もすっかり秋ですね。
先日 知り合いが釣った魚をお裾分けしてもらい、焼き魚にして美味しく頂きました!
そこで少し気になったのが、魚に潜んでいると言われる「アニサキス」という寄生虫のことです。
サバやイワシなどのいわゆる青魚やイカにも潜んでいて、それらを生で食べることで食中毒を引き起こすことがあります。
「アニサキス」の成虫はイルカやクジラの胃に寄生していますが、幼虫が私たちのよく食べる魚に寄生しているのです。幼虫は、マイナス20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。ですから、昔は漁村や漁港などでしか発生していませんでした。
「アニサキス」による食中毒が増えている原因としては、鮮度の良い魚を生で食べることが多くなり、冷蔵保存や輸送技術の進歩により大都市へ生の魚を新鮮に運ぶことができるようになったためと考えられます。
・予防するには?
先程も書いたように、マイナス20℃で24時間以上の保存で、「アニサキス」の幼虫は死滅します。つまり、冷凍保存です。それから、加熱するのも予防方法の一つですが、日本では刺身やお寿司で食べることも多いですから、加熱と冷凍保存が徹底できないこともあるでしょう。お家で新鮮な魚を捌いて食べるのはなんとも美味しいものですよね。
そこで、アニサキスの食中毒予防として言われているのが良く噛むことなのです!テレビやインターネットなどでも、この「噛む」ということを徹底するよう報道されています。「О(オー)157」のように、調理の工夫が必ず必要というわけではなく、噛むことで防げるのです。
よく噛むのに重要なのは、歯並び、むし歯の有無。歯並びが悪ければよく噛むのは難しいですし、むし歯があると、噛むと痛くて飲み込んでしまったりするでしょう。つまり、寄生虫による食中毒防止には少なからず口腔内の健康状態が関わってくるのです。今一度自分の歯の健康状態を確かめてみてください。よく噛める状態にあるでしょうか。美味しくお魚を食べるためにも、この機会に口腔内をチェックしてみましょう。