年が明けてからも、連日の雪景色。
日が差す日もあるとはいえ、まだ1月…気が抜けない毎日です。
当クリニックへ来院の際は雪や道路状況に十分お気をつけてくださいね。
まだといえば、日常的なマスク生活も長引いています。
鼻から息がしづらいマスク生活の中で、口呼吸になっていませんか?
今回は口呼吸と歯並びについてのお話です。
口呼吸の歯並びへの影響
大きな理由は、舌の位置です。
口呼吸をするときは、気付かずに舌の位置を低くしたり、前に出しています。
このクセがつくと、はっきりと発音できなかったり、食べ物をうまく飲み込めなくなったりします。
舌の変なクセは、歯並びにも影響します。
・上あごが狭くなり、下あごが後ずさりするいわゆる「出っ歯」(上顎前突)
・舌の位置によっては、かんだ時に上下の前歯がかみ合わない(開咬)
・下あご全体を突き出す「反対咬合」(受け口)
舌の位置が悪いと、奥歯でしっかり噛むこともできません。
口呼吸だけではなく歯並びが悪くて口が閉じにくい方などお悩みの方、
大人になってからでも歯列矯正は十分可能です。
歯並びを治すと口呼吸が改善され、見た目もよくなるというメリットがあります。
なぜ口呼吸がダメ?
私たちが毎日無意識で行っている呼吸は、鼻で行います。
鼻には、細菌やウイルス、ホコリなどが体内へ入り込まないようにする役割があります。
ところが、口で呼吸を行ってしまうと、鼻でガードするはずのウイルスや細菌、
ホコリなど直接体内に入り込んでしまいます。
その結果、のどの粘膜を直接刺激したり、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなってしまいます。
感染症についても、鼻呼吸に比べて数倍感染リスクがあるといわれています。
また、口呼吸によって歯列不正が起こるだけでなく、虫歯の原因となることもわかっています。
これは、口を開けたままでいることで口の中が乾燥してしまい、唾液の量が減ってしまうことが理由といえます。
近年の感染症対策に加え、冬は例年風邪やインフルエンザにも警戒しなくてはいけない季節です。
歯列不正や虫歯以外でも、体にとって様々な悪影響が考えられる口呼吸から鼻呼吸になるように意識してみましょう。