3月は、東日本大震災発生月ということで、防災について目にする機会が増えることと思います。
地震に台風、大雨…季節や場所に限らずいつ災害にあってもおかしくありません。
今回は「災害時のお口ケアについて」お話しします。
災害避難時の調査では「持ってくればよかった」ランキング上位に歯ブラシが入っているそうです。
お口が清潔でないと、細菌が増殖し肺炎になりやすく、全身の病気の悪化につながります。
災害時だからこそ、お口の中を清潔にしておくことはとても重要なのです。
水が少ない場合の歯みがき
1.少量の水(30ml以上)を用意します。
2.その水で歯ブラシを濡らして歯を磨きます。
3.歯ブラシが徐々に汚れてきたら、ティッシュペーパー(あればウエットティッシュ)で拭き取り、再び水で濡らして歯を磨きます。
これをこまめに繰り返します。
4.最後に残ったコップの水で2~3回分けてすすぎます。
この時、一気に含むのではなく、分けてすすいだ方ががきれいになります。
※液体ハミガキ、洗口液があれば水のかわりにお使いください
歯ブラシが無い場合の歯みがき
・食後に少量の水やお茶でうがいをします。
・ハンカチやティッシュを指に巻き、歯の汚れをとるのも効果があります。
だ液を出す工夫を
だ液はお口の中をきれいに保つはたらきがあるため、だ液を出すようにするのも効果的です。
耳の下、ほお、あごの下を手でもんだり、あたためると、だ液が出やすくなります。
また、ガムを噛むのも効果的です。
備えておきたいお口ケア用品
●歯ブラシ
ご家族分のご用意を。
●液体ハミガキ
液体タイプの歯みがき粉。
水ですすぐ必要がないため、避難所などで水が不足している時に。
●キシリトール配合のガム
噛むことで唾液の分泌を促します。
特にキシリトール入りのガムには虫歯予防の効果もあります。
●ウエットティッシュ
お口ケア用にはノンアルコールで低刺激性のものを。
うがいができない高齢者や幼児のマウスケアにも使えます。
●コップ
うがい用のコップ。少ない水でも歯ブラシが浸かる小さめのもの。
3月・6月・9月・12月のそれぞれの月の1日は「防災用品点検の日」とされています。
非常時に慌てないよう、定期的に防災用品を確認したり備えておきましょう。